サトノダイレンサ
牡 父：ディープインパクト 母：ラブーム 栗東・池江厩舎
仏重賞２勝のラブームを母に持つ同馬は、セレクトセール２０１３にて１億１０００万円という高額で落札された。『夏を越して見違えるように良くなった。ここまで遅れてしまったけど、何とかクラシックには間に合わせたい』と関係者。まだ大物こそ出てないディープインパクト×母父Monsunという配合だが、デビューした５頭中４頭がＰＯＧ期間内に勝ち上がるという堅実さを見せている。池江厩舎×サトノもノブレス・アラジンとクラシックを騒がせた相性の良さを見せており、年明けデビューでも軽視は出来なさそうだ。
ミーハー値：２５ 放談Ａの期待値：７７ 放談Ｘの期待値：７７
（2014.12.25）
グラッブユアコート
牡 父：ゴールドアリュール 母：グラッブユアハート 栗東・千田厩舎
母のグラッブユアハートは現役時代に交流重賞で５勝を挙げた実力馬。『夏場に入厩した頃は、ゲートに敏感なところがあってゲート練習をする度に下痢の症状が出ていた』とのことだが、ひと息入れた効果もあって『まだ敏感な面は残っているけど、今はそれほど心配ない。いい意味で気持ちがピリッとしてきた』と改善傾向にある様子。『父と母はダートのスペシャリスト。動き自体はいいし、当然期待している』と陣営の評価も上々だ。
ミーハー値：０ 放談Ａの期待値：４０ 放談Ｘの期待値：５５
（2014.12.11）
ピンクシャンパン
牝 父：ディープインパクト 母：ピンクカメオ 美浦・国枝厩舎
母ピンクカメオは０７年のＮＨＫマイルＣ勝ち馬だが、期待された初仔で全姉のブルーロータスは８戦未勝利で繁殖入り。まだ見限るのは早計だが、『姉よりはディープインパクトっぽさが出ていて切れ味はありそう。ただ、現時点では全体的に物足りない』と関係者のトーンもひと息の印象。美浦入厩からそれほど経っていないため、今後の調整次第でまだまだ変わる余地はありそうだが…。
ミーハー値：１８ 放談Ａの期待値：１０ 放談Ｘの期待値：１０
（2014.12.04）
アンギアーリ
牡 父：センノロブロイ 母：シリアスアティテュード 美浦・堀厩舎
母がイギリスのスプリントＧＩ勝ちという血統馬で、社台ＴＣにてゼンノロブロイ産駒としては破格の５０００万円という高値で募集された。『母はスプリンターでも体型的に距離は持つ。春先からの成長が著しい１頭で、将来が非常に楽しみ』と関係者。１１月８日に美浦・堀厩舎に入厩。トモが固まってないことからも、ゲート試験合格後は放牧に出る予定だ。年明け以降のデビューは確定的な現状だが、馬の成長に合わせて結果を出すことには定評のある堀厩舎。帰厩してからの動向にも注目していきたい。
ミーハー値：５ 放談Ａの期待値：７０ 放談Ｘの期待値：７０
（2014.11.27）
レーヴミストラル
牡 父：キングカメハメハ 母：レーヴドスカー 栗東・松田博厩舎
産駒６頭全てがオープン入りという日本でもトップクラスの繁殖実績を持つ母レーヴドスカーの７番仔。すでにオープンクラスは約束されているようなものだが、『どこが悪いというわけではないが、兄姉に比べて少し成長が遅い。全体的に力不足で、本格化までにはまだ時間がかかりそう』とのこと。その言葉どおり、栗東に入厩してからもトモと馬体の緩さは目立っている印象だ。いずれは走ってくるはずだが、ＰＯＧ期間内に能力全開というタイプではなさそうだ。素質断然の評価でも現時点では過信禁物。
ミーハー値：２６３ 放談Ａの期待値：６０ 放談Ｘの期待値：３０
コンテッサトゥーレ
牝 父：ディープインパクト 母：エアトゥーレ 栗東・安田隆厩舎
母のエアトゥーレは０１年阪神牝馬Ｓ勝ち馬で、翌年の仏ＧＩモーリス・ド・ゲストで僅差２着と活躍。繁殖としても、重賞２勝のアルティマトゥーレや０８年皐月賞馬キャプテントゥーレを輩出している。『いかにもディープの牝馬っぽい薄手の造りで、母譲りのキレ味を兼ね備えている。クラシック戦線に乗らなければいけない馬』と関係者の期待は高い。まだ息遣いが本物ではないようだが、現時点でも上々の動きを披露しているように、持っている素質はやはり高い。今週月曜の京都芝１４００ｍ（牝馬限定）に鞍上ルメールで初陣を迎える。注目。
ミーハー値：１６１ 放談Ａの期待値：７０ 放談Ｘの期待値：６０
（2014.11.20）
アマレッティ
牝 父：キングカメハメハ 母：ドルチェリモーネ 美浦・久保田厩舎
全兄は昨年の萩Ｓを勝ったデリッツァリモーネ。７月下旬に札幌競馬場に入厩し、ゲート試験合格までは順調な調整過程だったが、馬房内で目を擦ってしまい角膜炎を発症。これが予想以上の重症で、約３ヶ月経った今でも回復傾向は見られない。先日、目の縫合手術を行ったが『こちらが考えていた以上に回復が遅い』と関係者を悩ませている。年明け以降のデビューは確定的で残念ながらＰＯＧ期間内の活躍は見込めそうにない。
ミーハー値：５ 放談Ａの期待値：５ 放談Ｘの期待値：１０
ララエクラテール
牡 父：ステイゴールド 母：オリミツキネン 栗東・今野厩舎
半兄アジュディミツオーは東京大賞典、帝王賞、川崎記念、かしわ記念など交流ＧＩを勝ちまくり、０５年にはドバイワールドカップにまで参戦（６着）した南関東の雄。その全弟である４番仔のドリームマイスターが中央５勝、５番仔のアースワンハートが中央３勝と、父がアジュディケーティングならば軽視はできない血統。逆に、それ以外の父を持つ産駒は４頭中３頭が未勝利引退。芝向きが多いステイゴールドでは相性の良さも疑問で、静観した方が良さそうだ。
ミーハー値：１ 放談Ａの期待値：１０ 放談Ｘの期待値：３５
（2014.11.13）
レッドアルティスタ
牡 父：ステイゴールド 母：スタイルリスティック 栗東・松田博厩舎
母スタイルリスティックは米ＧIII勝ちなど現役時代４勝。産駒に目立った活躍馬はいないが、妹弟に愛オークス馬グレートヘヴンズ、Ｋジョージ６世＆ＱＥＳ馬ナサニエルなどがいる超良血馬だ。ステイゴールド×母父Storm Catという配合が示すとおり、『トレセンに来てから大分うるさくなってきた』とのことで、放馬したり隣の馬に噛み付くような仕草が度々見られるようになった。能力の片鱗は感じるものの、現時点では気性面に大きな課題がありそうだ。今週日曜の京都新馬戦（芝２０００ｍ）でデビューする予定だが、『これ以上攻めると（気性的に）危険だから』が陣営の本音。仕上がり途上は明らかで、まずは様子見といったところか…。
ミーハー値：７１ 放談Ａの期待値：４０ 放談Ｘの期待値：７０
サブトゥエンティ
牝 父：キングカメハメハ 母：ライラプス 栗東・松田国厩舎
祖母はエリザベス女王杯を２年連続２着したフサイチエアデール。母ライラプスも０５年のクイーンＣを勝つなど牝馬戦線で活躍した。繁殖としては初仔のアナスタシアブルーが２勝、同馬の全姉でもあるプロクリスも２勝とまずまずの成績を残している。血統背景はしっかりとしているだけにそろそろ大物誕生の期待が持たれるが、『兄姉に比べると幾分成長度がスロー。まだ物足りない面が多くある』とは関係者。９月下旬に入厩したものの、スクミなどのアクシデントでゲート試験合格まで１ヶ月を要してしまったのも痛恨。今後は短期放牧に出される予定で、年内デビューに黄信号が灯った。
ミーハー値：３５ 放談Ａの期待値：３０ 放談Ｘの期待値：２０
（2014.11.06）
ロートリンゲン
牡 父：ローエングリン 母：ホワイトペッパー 美浦・田中剛厩舎
祖母レッドチリペッパーが重賞２勝と活躍したものの、母自身は現役時代２勝で繁殖入り。その後、目立った活躍馬は輩出していない。それでも人気になっているのは１３年の皐月賞馬ロゴタイプと同じバックボーン（社台ファーム生産のローエングリン産駒×田中剛厩舎）があるからだろうか。『首の使い方がロゴタイプに似てきた。本質的にはスピードタイプだけど、今は気難しさが出てきた』と関係者。調教では気の抜く面が再三見られたように、今後は気性面での成長が課題となりそうだ。クズの少ないローエングリン×母父サンデーサイレンスという配合だけに大ハズレは無さそうだが、ロゴタイプの再来を期待して狙うにはあまりにもリスクがあるように思える。
ミーハー値：３６ 放談Ａの期待値：１５ 放談Ｘの期待値：５０
レレマーマ
牡 父：カネヒキリ 母：ウィキウィキ 美浦・国枝厩舎
繁殖入り後は３年連続でディープインパクトを種付けされてきた母ウィキウィキ。エンドレスノット（中央４勝）、ウリウリ（京都牝馬Ｓ勝ち）など活躍馬を出してきたが、今年は新種牡馬カネヒキリに父が変わった。当然これまでの仔とはタイプが違い、『軽い走りを見せているが、この父だからやはりダートで。体が大きく出た分、姉（ウリウリ）のように馬体維持で苦労することはなさそう』とのこと。この一族の長所でもある切れ味が削がれてしまう危険性のある配合だが、ダート路線に限定してみれば注目の存在だろう。
ミーハー値：２０ 放談Ａの期待値：５０ 放談Ｘの期待値：５５
（2014.10.30）
トーコーリバース
牡 父：ハービンジャー 母：マイケイティーズ 栗東・橋田厩舎
半兄はドバイデューティーＦ、ジャパンＣなどＧＩ３勝を挙げたアドマイヤムーン。毎年ＰＯＧで人気となっていた一族だが、近年は目立った活躍馬もなく、やや人気に陰りが見えてきた印象。同馬は『大型馬ばかりで馬体調整に苦労した兄達に比べると、この馬は小柄で気性的にも扱いやすい』と関係者。また、『重苦しさがない分、芝でキレを発揮しそう。いいスピードは持っているよ』と一応の評価をしている。本格的な調教はこれからの段階だが、母マイケイティーズの最期の産駒となるだけに少し期待したい。
ミーハー値：１２ 放談Ａの期待値：２０ 放談Ｘの期待値：８５
ジェルヴェーズ
牝 父：メイショウサムソン 母：ジェルミナル 栗東・高橋義厩舎
母ジェルミナルは０９年のフェアリーＳ勝ち馬で、同年の桜花賞＆オークスを３着に好走し牝馬クラシック戦線を盛り上げた。その初仔となる同馬だが、『初仔にしては恵まれた馬体。とにかくタフで動きも力強い。完全にパワータイプだね』と現時点では父寄りの印象が強いようだ。９月下旬に入厩後はデビューに向けて丹念に調整されてきた。まだ動きひと息の印象はあるが、今週日曜の京都芝２０００ｍの新馬戦で初陣を向かえる。やや晩成の印象もあるだけに、長い目で見守りたい１頭。
ミーハー値：２ 放談Ａの期待値：４０ 放談Ｘの期待値：２５
（2014.10.23）
グレーターロンドン
牡 父：ディープインパクト 母：ロンドンブリッジ 美浦・大竹厩舎
母のロンドンブリッジは９８年の桜花賞２着馬で、繁殖牝馬としてもダイワエルシエーロ（０４年オークス）、ビッグプラネット（０６年京都金杯）ら活躍馬を輩出。『やはり持っている能力は相当。強い調教をやってもへこたれないし、これまでの仔と比べても丈夫な体質で扱いやすい』と関係者の期待は高い。成長を促しながら調整され、ようやく入厩態勢が整ったとのこと。１０月中には入厩できそうだ。全姉２頭が未勝利引退と近年はやや勢いに陰りが見えるこの血統だが、牡馬に出れば３頭全てがオープン入りしているという実績もある。今後の活躍に期待したい。
ミーハー値：２１ 放談Ａの期待値：６０ 放談Ｘの期待値：５０
シャイニングスター
牡 父：キングカメハメハ 母：シャイニングエナジー 栗東・池江厩舎
半兄アトムは昨年のデイリー杯２歳Ｓ２着馬で、同年の朝日杯ＦＳで１番人気（５着）に推された活躍馬。父がキングカメハメハに変わったせいか、『兄とはタイプが全く違う。どちらかと言うとダート向きの印象』ということだが、体型だけ見れば兄より距離の融通性はありそうだ。ただ、６月１０日という遅生まれは今後大きなハンデになるだろう。９月中旬に入厩したものの、調教では地味な動きを連発。素質はあっても本格化はまだまだ先の印象で、ＰＯＧ期間内に兄のような活躍を期待するのは少し酷かもしれない。
ミーハー値：１４ 放談Ａの期待値：１０ 放談Ｘの期待値：１０
（2014.10.16）
フロレットアレー
牝 父：ディープインパクト 母：ブルーミングアレー 美浦・小島茂厩舎
現役時代は中央で４勝を挙げる活躍を見せた母ブルーミングアレー。敗れたレースにも、ダービー馬エイシンフラッシュや三冠牝馬アパパネと接戦を演じていたレースがあり、残した数字以上に高い素質を感じさせた牝馬だった。半弟にトーセンラーやスピルバーグがいる良血馬でもある。その待望の初仔。やはり小柄な馬体に出てしまったが、それでも父譲りの柔軟性の高い動きには目を見張るものがある。『まだ心身ともに成長途上で、パワーも付ききっていない』と陣営は慎重だが、今後の成長次第では母の果たせなかったＧＩ制覇も十分に狙えるのではないだろうか。長い目で注目したい１頭だ。
ミーハー値：９ 放談Ａの期待値：６０ 放談Ｘの期待値：３０
ケ−スバイケース
牝 父：Sea The Stars 母：ウオッカ 栗東・角居厩舎
説明不要の名牝ウオッカの２番仔。全兄ボラーレもドラフト時に話題となったが、６００キロ近い馬体重が災いし、わずか２戦（０勝）しただけで現役を退いた（その後、腸捻転により急死）。同馬も牝馬としては大柄（５００キロ超）に出たが、この時期に入厩できるということは調整過程だけで言えば全兄より順調と言えるだろう。ただし、入厩後の調整を見る限りはスピード不足の印象は否めない。父の影響もあると思うが、全兄同様に日本のスピード競馬に対応できるかは疑問なところだ。母似の美形で、ファンの多い馬であることに異論はないが、こと競争馬として見た場合は今年もスルーが正解だろう。
ミーハー値：３９ 放談Ａの期待値：５ 放談Ｘの期待値：１５
（2014.10.09）
パラダイスリッジ
牝 父：ディープインパクト 母：クロウキャニオン 栗東・池江厩舎
自身は現役時代１勝で引退するも、これまでの産駒５頭が全てオープン入りするという圧倒的な繁殖実績を持つ母クロウキャニオン。『春先の緩さも大分抜けてきて、今はキレ味も出てきた。牝馬にしては骨格もしっかりしているし、このまま順調なら来春が楽しみ』と関係者の評価も高い。現在はノーザンファームしがらきに移動し、入厩に向けての最終調整を行っている。最低でもオープン入りが至上命令と言えるが、初の牝馬に出た点と牝馬に目立った実績のない池江厩舎という点がやや懸念材料か。
ミーハー値：３７１ 放談Ａの期待値：４０ 放談Ｘの期待値：２０
レガッタ
牡 父：ディープインパクト 母：スイープトウショウ 栗東・昆厩舎
母は宝塚記念、エリザベス女王杯などＧＩを３勝した名牝スイープトウショウ。産駒２頭は共に中央未勝利で終わっているが、３番仔にあたる同馬は初の牡馬で待望の父ディープインパクト。これまで以上に期待値は高い。やんちゃな面でもファンを魅了した母だが、『今のところは乗り手に従順で、気性面の問題はなさそう』とのこと。それでいて『乗り心地のいい馬で、母譲りのキレがある』となれば大物誕生の予感も。８月中旬に入厩し、調教では２歳馬としては上々の時計を連発。京都開催でのデビューに向けて順調一途だ。
ミーハー値：８８ 放談Ａの期待値：７０ 放談Ｘの期待値：９０
（2014.10.02）
レッドベルダ
牝 父：ディープインパクト 母：エリモピクシー 栗東・安田隆厩舎
現役時代は４３戦７勝という非常に太く長い活躍を見せた母エリモピクシー。繁殖牝馬としても優秀で、初子のリディル（父アグネスタキオン）、２番仔のクラレント（父ダンスインザダーク）が重賞勝ち馬となり、３番仔レッドアリオン（父アグネスタキオン）、４番仔サトノルパン（父ディープインパクト）が重賞２着と活躍。４頭全てが重賞戦線で結果を残している。同馬にも水準以上の活躍が約束されているようなものだが、初の牝馬に出たことがどう影響するか。やはり牝馬らしい繊細な面を見せているようで、『牡馬・牝馬の違いがあるだけに、兄達とは少しタイプが違う』との声もチラホラ。過大評価は禁物だ。
ミーハー値：１４３ 放談Ａの期待値：３０ 放談Ｘの期待値：６０
タッチングスピーチ
牝 父：ディープインパクト 母：リッスン 栗東・石坂厩舎
早くから“ノーザンファームのナンバーワン牝馬”と称され、関係者から出てくる言葉も『完璧』『欠点がない』『抜群』など最大級の賛辞ばかり。中には『ジェンティルドンナより上』とのコメントもあり、間違いなく現２歳最大の注目牝馬と言っていい同馬。９月中旬に待望の入厩を果たし、京都開催でのデビューを目標に調整されている。これだけの評価をされてしまうと目に付く不安材料は皆無に思えるが、あえて難癖つけるならディープインパクト×母父Sadler's Wellsという配合に活躍馬がいないことか。また、同じ石坂厩舎のディオジェーヌという馬が、同様の評価を受けていたにもかかわらず不発に終わったことも忘れてはならない。もはや完全な難癖だが…。
ミーハー値：４８８ 放談Ａの期待値：９０ 放談Ｘの期待値：９０
（2014.09.25）
レッドマジュール
牝 父：ディープインパクト 母：マンダララ 美浦・手塚厩舎
現役時代はわずか１勝の競争成績でも、繁殖牝馬としては０６年のカルティエ賞最優秀３歳牝馬マンデシャを輩出した実績を持つ母マンダララ。まだ日本で結果を出していないが、いずれの兄姉も体質面で問題があったのは事実。順調にデビューさえ出来ていれば…と思わせる産駒もいただけに、まだ見限るのは早計だろう。同馬も育成時代に体質の弱さを指摘されたことがあったが、『遅生まれだから成長の余地は十分にある。ここまで順調に課したメニューを消化しているし、兄姉に比べれば大分しっかりしているよ』とのこと。今後、さらなる体質強化を目指し、今秋にはデビューする予定。
ミーハー値：７６ 放談Ａの期待値：４０ 放談Ｘの期待値：８５
レーヌドブリエ
牝 父：ゼンノロブロイ 母：メジロドーベル 栗東・矢作厩舎
母メジロドーベルは牝馬ＧＩを５勝した名牝だが、これまで６頭の仔が誕生し、未出走２頭、未勝利１頭、１勝馬２頭、２勝馬１頭と繁殖成績は芳しくない。不運なアクシデントなどが重なったせいもあるが、残念ながら繁殖牝馬としては不発だったと言わざるを得ない。４年ぶりの産駒となった同馬に改めて期待したいところだが、その母も今年で２０歳という高齢。過度の期待は当然禁物で、ロマンはあっても強調材料に欠ける。
ミーハー値：４６ 放談Ａの期待値：１０ 放談Ｘの期待値：１０
（2014.09.18）
ステラスターライト
牝 父：ディープインパクト 母：ノーブルステラ 美浦・堀厩舎
米重賞勝ちを含む全８勝を挙げた母ノーブルステラ。初仔のノーブルジュエリー（父Smarty Jones）が中央６勝の活躍を見せると、以降は連続してディープインパクトが種付けされているように繁殖牝馬として期待の高さが窺える。その全兄姉は大成こそしてないものの、いずれもＰＯＧ期間内に勝ち上がっているという点は心強い。『体力面での成長は欲しいが、素直な気性で素質の高さは感じる』とのことで、非力な面が解消されてくれば今後が楽しみな１頭となりそうだ。９月２７日の新潟芝１６００ｍでデビュー予定。
ミーハー値：３１ 放談Ａの期待値：４０ 放談Ｘの期待値：３０
フィドゥーシア
牝 父：Medaglia d'Oro 母：ビリーヴ 栗東・松元茂厩舎
母ビリーヴは０２年のスプリンターズＳ、０３年の高松宮記念とスプリントＧＩを２勝した快速馬。初仔のファリダット（父Kingmambo）こそ芝・ダートを問わない息の長い活躍を見せているが、２番仔カザンリク（父Kingmambo）→３番仔ヴレロワ（父A.P. Indy）と盛大にコケてしまい、この血統の評価は急落。約２年ぶりの産駒となるが、やはり半信半疑の部分は大きいだろう。ただ、栗東坂路では半マイル５１.２秒（ラスト２ハロン１１．９−１２．０）と上々の動きを見せており、血統的にも短距離ダートならまずまず楽しめそうな雰囲気はある。あとは初の牝馬に出たことがプラスと出れば…。
ミーハー値：９ 放談Ａの期待値：３０ 放談Ｘの期待値：７５
（2014.09.11）
グリュイエール
牡 父：ディープインパクト 母：ウィンターコスモス 栗東・藤原英厩舎
全姉ナイトジャスミンは中央未勝利（９月４日現在）だが、初仔のせいか４００キロを切る馬体重ではさすがに大成は厳しかった。同馬は４７０キロ前後とサイズ的に問題はなく、『文句なしの動き。姉と比べても全てが上です』と関係者の評価もかなり高い。デニムアンドルビー（フローラＳ、ローズＳ勝ち）らの活躍で話題となったディープインパクト×母父キングカメハメハという配合に加え、相性のいい藤原英厩舎×金子真人ホールディングスのディープインパクト産駒（３頭全てが勝ち上がり、内２頭がオープン馬）。今のところ欠点らしい欠点がなく、このまま順調ならかなり楽しみな素材と言えるだろう。８月上旬に入厩済。阪神開催でのデビューを予定している。
ミーハー値：１２９ 放談Ａの期待値：８０ 放談Ｘの期待値：２０
マウントハレアカラ
牡 父：カネヒキリ 母：リラックススマイル 栗東・角居厩舎
母リラックススマイルは中央未勝利で繁殖入りしたが、その半弟デボネアは１１年の京成杯２着→弥生賞３着→皐月賞４着と牡馬クラシック戦線で活躍。初仔のマローブルー（父ディープインパクト）はＰＯＧ期間内１勝で終わるも、フラワーＣ４着→フローラＳ４着と世代上位の力は見せていた。そのマローブルーは堀厩舎に預託し、同馬は角居厩舎へ預託。血統的に地味な印象は否めないが、オーナー自身の高い期待は窺い知れる。新種牡馬であるカネヒキリが中央未勝利（９月４日現在３２戦０勝）という点は気になるが、今期は少数精鋭の角居厩舎なだけに注目していきたい１頭。
ミーハー値：１１ 放談Ａの期待値：６０ 放談Ｘの期待値：２０
（2014.09.04）
フェスタジュニーナ
牡 父：ステイゴールド 母：ディアウィンク 美浦・二ノ宮厩舎
全兄のナカヤマフェスタは１０年の宝塚記念勝ち馬で、同年の凱旋門賞を２着に好走した活躍馬。『気性の激しい兄とは違ってこちらは穏やか。馬体はひと回り大きな印象だけど、造りなんかは似ている』と関係者。背腰や脚元に疲れが出たりと、まだ体は完成しきっていないようだが、現時点でも水準以上の手応えを感じている様子。今週日曜の新潟芝１６００ｍを蛯名騎手でデビュー予定。偉大な兄を超えるような活躍を期待したい。
ミーハー値：７８ 放談Ａの期待値：６０ 放談Ｘの期待値：５０
キーフォーサクセス
牡 父：キングカメハメハ 母：ダンスパートナー 美浦・田中剛厩舎
母ダンスパートナーは９５年のオークス、９６年のエリザベス女王杯を勝った名牝。６番仔のフェデラリスト（父エンパイアメーカー）こそ重賞２勝を挙げる活躍を見せたが、それ以外で目立った大物は不在。母の現役時代の実績や血統的背景を考えれば、やや物足りない繁殖実績と言わざるを得ない。近年ではそれすらも劣化している印象があり、２つ上の全姉ラカは中央未勝利で引退し、１つ上の全兄レインオーバーは先月未勝利を脱出したばかり。この時期にデビューできそうな点だけは好感だが…。
ミーハー値：３５ 放談Ａの期待値：１０ 放談Ｘの期待値：１０
（2014.08.28）
アルバートドック
牡 父：ディープインパクト 母：ゴールデンドックエー 栗東・松田博厩舎
母ゴールデンドックエーは米ＧＩ勝ち馬。初仔で半姉のストライキングアイ（父Smart Strike）は未勝利クラス（８月２０日現在）で苦しんでいるが、持ち込み２年目の同馬は父がSmart Strike→ディープインパクトになり、牝馬→牡馬へ。セオリー通りなら狙い目十分の激アツパターンとなっている。『見た目はディープっぽくないけど、いいスピードと瞬発力を持っている。似た配合（母系にNureyevを持つディープインパクト産駒）のミッキーアイルのようなイメージかな』とは関係者。８月１４日に札幌競馬場に入厩。まずはゲート試験合格を目指す。
ミーハー値：１２２ 放談Ａの期待値：７０ 放談Ｘの期待値：８０
ベルディーヴァ
牝 父：ダイワメジャー 母：ハルーワソング 栗東・高野厩舎
半兄に１１年のラジオＮＩＫＥＩ賞勝ち馬フレールジャックや１４年の中日新聞杯勝ち馬マーティンボロ。１３、１４年のヴィクトリアマイルを連覇したヴィルシーナは近親にあたる。毎年人気になる血統ではあるが、一族の活躍馬はいずれも父ディープインパクト。同じサンデー系種牡馬のダイワメジャーでも過信は禁物だろう。なお、同馬はデビュー直前の８月１日に右後肢の第一趾骨を骨折するアクシデントが発生。同日、骨折部分をボルトで固定する手術が行われた。幸い術後の経過は良好との事だが、ＰＯＧ期間内の活躍は厳しそうだ。
ミーハー値：２１ 放談Ａの期待値：５ 放談Ｘの期待値：５
（2014.08.21）
アフェットゥオーソ
牡 父：ネオユニヴァース 母：アコースティクス 美浦・萩原厩舎
０９年の日本ダービー馬ロジユニヴァースを全兄に持つが、母アコースティクスの仔は毎年話題にこそなるものの、ロジユニヴァース以降目立った活躍馬が出ていないのが現状。当然本馬も過信は禁物だが、『春先は体質も弱くてデビューが遅れそうな雰囲気もあったけど、夏頃からグンと馬が良くなった』と関係者も驚く成長力を見せている点は好感。７月下旬に函館競馬場に入厩し、ゲート試験合格後は『さらに成長を促すため』放牧へ出されている。充実一途の印象で、今後の成長しだいでは一発あっても…。
ミーハー値：１３ 放談Ａの期待値：１０ 放談Ｘの期待値：２０
アグスタ
牡 父：ゼンノロブロイ 母：ソニンク 美浦・田村厩舎
重賞４勝（交流含む）のランフォルセ、ノーザンリバーを筆頭に、モンローブロンド（中央４勝）、ルミナスポイント（中央５勝）、ノットアローン（中央３勝）など、活躍馬を多く輩出している母ソニンクの１０番仔。牡馬に出れば１勝以上は確実という実績も心強い。６月初旬に入厩し、ゲート試験はすでに合格済。現在は秋のデビューに向けて調整が進められている。『主戦場はダートかもしれないが、素直な気性で距離は持つ』との話だが、芝が全くダメという血統でないのはこれまでの産駒の戦績からも証明済み。このまま順調ならば、幅広い活躍を期待できそうな１頭だ。
ミーハー値：１６ 放談Ａの期待値：５０ 放談Ｘの期待値：４０
（2014.08.14）
トーセンゲイル
牡 父：ディープインパクト 母：パーシステントリー 栗東・池江厩舎
母パーシステントリーは米ＧＩ勝ち馬。３代母ヘヴンリープライズはＧＩ８勝を挙げた名牝で、米最優秀３歳牝馬にも選ばれた。その初仔となる同馬だが、『トモの緩さなどがあって完成するのはまだ先。ただ、現時点でもさすがの乗り味』と関係者の評価は高い。先月末には札幌競馬場に入厩し、秋のデビューに向けて調整されていく。牝系がコテコテのアメリカ血統という点は気になるが、ジョーダン、レーヴ、ホマレボシ、ソレイユ、スターダム…と馬主と厩舎の相性は抜群。値段（２０１３年セレクトセール１億７０００万円）に違わぬ活躍を期待したい。
ミーハー値：２０４ 放談Ａの期待値：４０ 放談Ｘの期待値：７０
ヴィーヴル
牝 父：ディープインパクト 母：レディブラッサム 栗東・安田隆厩舎
半兄ロードカナロア（父キングカメハメハ）は香港スプリント連覇、スプリンターズＳ連覇などを含むＧＩ６勝を挙げた近年でも最強クラスの名スプリンター。ディープインパクトを父に迎え、流行の“ディープインパクト×Storm Cat”のニックスも発生し、血統面での期待は大きい。ただし、父が変わったからと言って距離に融通性が出たわけでなく、『この血統はみんな母似に出るから。やっぱりこの馬も短いところが合うと思う』と関係者。また、『牝馬特有の煩さがあって、少しカリカリしている点は気になるね』とのことで、馬の気任せのゆっくりとした調整が行われているようだ。思えばロードカナロアも覚醒したのはＰＯＧ期間外。この一族はＰＯＧには向かない印象もあるが…。
ミーハー値：６１ 放談Ａの期待値：１０ 放談Ｘの期待値：２０
（2014.08.07）
リベルタンゴ
牝 父：Smart Strike 母：オジャグワ 栗東・池江厩舎
母オジャグワはアルゼンチンのＧＩ５勝馬で、古牝馬チャンピオンに２度輝いたという名牝。その初仔となる同馬だが、『骨量が豊富でとても丈夫な印象。動きも力強い』と評価される一方で、『あまりにもパワフルなので、切れ味不足の印象は否めない』との声も。坂路での動きから水準以上の能力があるのは明らかなだけに、やはり日本の馬場への適性がカギとなりそうだ。
ミーハー値：５４ 放談Ａの期待値：７０ 放談Ｘの期待値：６５
ダイワコンプリート
牡 父：ダイワメジャー 母：ラスリングカプス 美浦・上原厩舎
半姉は０７年のスプリンターズＳ勝ち馬アストンマーチャン（父アドマイヤコジーン）。これまで様々なタイプの種牡馬が種付けされてきた母ラスリングカプスだが、父がダイワメジャー産駒ということで、『スピードに特化した印象で、この父らしく力強さもある。アストンマーチャンの再来となってくれれば…』と関係者の期待は高い。５月にゲート試験合格済で、その後は放牧に出されているが、『まだ体つきが幼いので』と成長を促すための放牧のようだ。距離に限界はありそうだが、ダイワ×上原厩舎の相性も良く、長い目で注目していきたい１頭。
ミーハー値：１２ 放談Ａの期待値：４５ 放談Ｘの期待値：２５
（2014.07.31）
ウインエアフォース
牡 父：Indian Charlie 母：Henderson Band 栗東・西園厩舎
半兄は北米の２歳ＧＩ勝ち馬Cash Included。育成場であるコスモヴューファームで『この世代で１番いい動きを見せている。坂路の動きが抜群にいい』と早くから評判になっていた同馬。入厩後も順調に調整され、『スタートは普通でも加速してからのスピードが凄い』と調教では古馬に劣らぬ動きを連発している。大物こそ不在だが、産駒の勝ち上がり率が非常に優秀な父Indian Charlie。デビュー戦に騎乗する三浦騎手も素質を高く評価しているとのことで、ダート路線限定ではあるが先々まで期待ができそうだ。
ミーハー値：４０ 放談Ａの期待値：７０ 放談Ｘの期待値：８０
クリアスカイ
牡 父：ディープスカイ 母：ヴェルヴェットクイーン 栗東・中竹厩舎
半兄デボネアは１１年の京成杯２着→弥生賞３着→皐月賞４着とクラシック戦線で活躍。『順調に来ているが、父のディープスカイも兄のデボネアも馬が変わってきたのは３歳になってから。この馬もまだ良くなる余地が多分にある』と関係者。現時点でも水準級の動きを見せているが、本格化はまだまだ先のようだ。ただ、この時期から使えるのは大きな強みでもある。使いつつ力を付けていけば…。
ミーハー値：０ 放談Ａの期待値：１０ 放談Ｘの期待値：２０
（2014.07.24）
トリノレージョ
牝 父：ディープインパクト 母：ディーバ 美浦・田中剛厩舎
半兄サンカルロ（父シンボリクリスエス）は阪神Ｃ連覇を含む重賞４勝馬で、ＧＩ高松宮記念でも２年連続２着と短距離路線で活躍中。父がディープインパクトに変わって小柄に出たが、『一瞬の切れ味なんかは兄に似ている』とのこと。ただし、『敏感な気性でカイバの食いも不安定な時がある』という言葉どおりに体調管理が難しい馬のようで、４月中旬に入厩→放牧、６月中旬に再入厩→放牧と入退厩を繰り返している。現在は左前脚深管で小休止している状態だが、この休養期間で心身の成長を促したいところ。
ミーハー値：１９ 放談Ａの期待値：２０ 放談Ｘの期待値：１５
ベルシルエット
牡 父：ディープインパクト 母：ヴァイオレットラブ 栗東・大久龍厩舎
半姉コイウタ（父フジキセキ）は０７年ヴィクトリアマイルの覇者。全兄には京都新聞杯、京都記念などで２着に好走し、現ＯＰで活躍中のベールドインパクトがいる。４３０キロほどの小柄な馬体だが、父譲りの手先の軽さが目に付く１頭。『まだ全体的に華奢な感は否めない。馬力をつけてくれれば』と関係者は課題を挙げる。血統背景はしっかりとしているだけに、さらなるパワーアップを期待したい。
ミーハー値：３６ 放談Ａの期待値：４０ 放談Ｘの期待値：３０
（2014.07.17）
ダイワミランダ
牝 父：ハービンジャー 母：ダイワスカーレット 美浦・国枝厩舎
ＧＩ４勝の名牝ダイワスカーレットの３番仔だが、初仔のダイワレーヌ（父チチカステナンゴ）はわずか４戦で引退し、２番仔のダイワレジェンド（父キングカメハメハ）は故障もあって期間内１勝を挙げたのみ。これまで目立った産駒は出ていない。同馬は『骨量は豊富で、母に似たパワフルな動き』と一定の評価はあるものの、『ひとつ上のダイワレジェンドと比べると…』というのが衆目の一致するところのようだ。新種牡馬ハービンジャーも不確定要素が多いだけに、今年も過度の期待は禁物かもしれない。６月２１日に美浦へ入厩。順調に来ている点だけは強みだが…。
ミーハー値：８６ 放談Ａの期待値：３０ 放談Ｘの期待値：１５
ネオスターダム
牡 父：ネオユニヴァース 母：アドマイヤキラメキ 栗東・石坂厩舎
半兄は今年のきさらぎ賞勝ち馬トーセンスターダム（父ディープインパクト）。父がネオユニヴァースに変わり気性面で一抹の不安はあるが、『まだ子供っぽいところがあるし、ゲートの出も遅い』と期待を裏切らない（笑）。７月２６日の中京芝１６００ｍでのデビューを予定しているが、『まずは使ってから』の気配だ。馬格は十分で、兄姉同様の素質があるのは明白。やはり気性面だけが課題となりそうだ。
ミーハー値：３２ 放談Ａの期待値：２０ 放談Ｘの期待値：３０
（2014.07.10）
ネージュドール
牡 父：ステイゴールド 母：モントレゾール 栗東・高橋康厩舎
今年のＪＲＡブリーズアップセールにて、元・調教師の池江泰郎氏が３２４０万円で落札したことで話題となった同馬。『人に従順で素直な性格。小柄な馬体だが健康そのもので、父に似た走りも好感』とのことで、セールで見せた動きからも単純な“話題先行馬”ではないかもしれない。兄姉に目立った活躍馬はいないが、池江泰郎氏の相馬眼に注目といったところか。デビュー予定に関しては、直前で捻挫をするアクシデントが発生して白紙となった。軽度ではあるが、しばらくは様子を見てから今後の方針を決めるようだ。
ミーハー値：３５ 放談Ａの期待値：２０ 放談Ｘの期待値：３０
フォワードカフェ
牡 父：マンハッタンカフェ 母：ベストブート 美浦・小島太厩舎
スペシャルウィークを父に持つ半兄に０９年の札幌２歳Ｓを２着したモズ、１３年の京王杯２歳Ｓを２着したクインズハリジャンがいる血統。父が変わって２歳戦から能力全開となるかは疑問だが、『（半兄に比べると）完成度では見劣るが、素質の高さはこちらが上。先々まで楽しみ』と関係者の期待は大きい。まだ緩さが目立つ現状でもダイナミックな動きが目を惹く１頭。今週の福島芝１８００ｍの新馬戦でデビューする予定だが、抜けた馬不在のここは素質だけでも好勝負になる予感。
ミーハー値：１ 放談Ａの期待値：４０ 放談Ｘの期待値：５５
（2014.07.03）
トーセンビクトリー
牝 父：キングカメハメハ 母：トゥザヴィクトリー 栗東・角居厩舎
母は０１年のエリザベス女王杯勝ち馬で、同年に行われたドバイワールドカップの２着馬。全兄には重賞５勝のトゥザグローリーや今年の皐月賞２着馬トゥザワールドがいる言わずと知れた超良血馬だ。６月初旬に函館競馬場に入厩し、同１９日にはゲート試験に合格した。『素材は一級品。じっくりと調整していきたい』とのことで、今後は放牧に出され、秋デビューを目標に調整されていく。順調に来ている点は心強いが、この血統は牝馬の活躍が乏しく、４頭中３頭が中央未出走という点はやや不安な材料。角居厩舎の手腕に期待したいところだが…。
ミーハー値：３０４ 放談Ａの期待値：４０ 放談Ｘの期待値：８０
ラディカル
牡 父：ブライアンズタイム 母：コンプリカーター 栗東・大久保龍厩舎
全兄レーザーバレットは中央５勝馬で、３歳時にはＵＡＥダービー（９着）にも出走した。育成時代から動きには定評のあった馬で、入厩後も坂路で好時計を連発。性能の高さは疑いようがなく、『目標は兄の果たせなかったＵＡＥダービー制覇』と関係者は強気。まずは芝デビュー（７月６日の中京芝１６００ｍ）を予定しているとのことだが、やはりダートでこその血統。仮に新馬戦で見せ場はなくとも、ダート路線で注目し続けたい１頭だ。
ミーハー値：２４ 放談Ａの期待値：５０ 放談Ｘの期待値：２０
（2014.06.26）
ステイリッチ
牡 父：ステイゴールド 母：イスラコジーン 美浦・加藤征厩舎
半兄は今年の皐月賞馬イスラボニータ（父フジキセキ）。同馬はセレクトセール１歳において６２００万円の高値で取引されたが、このセールはイスラボニータが新馬戦を快勝した直後に行われたもので、兄の活躍に関係なく馬のデキそのものが良かったということだろう。６月１４日に美浦に入厩済。ゲート試験合格後は一旦放牧に出し、秋のデビューを予定している。同じステイゴールド産駒のオルフェーヴルを彷彿とさせる栗毛の好馬体が印象的な１頭。偉大な兄を超える活躍ができるか注目だ。
ミーハー値：６７ 放談Ａの期待値：７０ 放談Ｘの期待値：４５
ドナブリーニの１２
牡 父：ディープインパクト 母：ドナブリーニ 栗東・石坂厩舎
３冠牝馬ジェンティルドンナの全弟という超良血馬。同じく全姉には重賞２勝馬ドナウブルーもいて、血統的期待値は相当高い…が、牡馬に出るとトパーズ（父ネオユニヴァース）、グレンシーラ（父ゼンノロブロイ）とＰＯＧ期間内の活躍どころか中央競馬に出走すらしていない。相性のいいディープインパクト産駒だが、相性の悪い牡馬という点で評価が難しいところ。ヒントは『まだ細めで成長待ちの段階。時間は掛かりそう』という育成関係者のコメントか。兄達同様に期間内未出走の可能性も少しは頭に入れておいた方がいいかもしれない。
ミーハー値：２４３ 放談Ａの期待値：５ 放談Ｘの期待値：２０
（2014.06.19）
アヴニールマルシェ
牡 父：ディープインパクト 母：ヴィートマルシェ 美浦・藤沢厩舎
母ヴィートマルシェは現役時代１勝を挙げたのみだが、その母は９７年の桜花賞馬キョウエイマーチという良血馬。自身の繁殖成績もまずまずで、初仔のグランマルシェ（父フジキセキ）から２番仔サンブルエミューズ（父ダイワメジャー）、３番仔グレナディアーズ（父ネオユニヴァース）といずれも中央で２勝以上を挙げる活躍を見せている。『兄姉同様に骨太で、馬格もあってパワーもある。ダイナミックな走りが目を惹く馬』とのことで、育成時代から関係者の評価も高かった。５月３日に入厩済。６月１５日の東京芝１８００ｍの新馬戦でデビュー予定。
ミーハー値：４１６ 放談Ａの期待値：７５ 放談Ｘの期待値：７０
レッドメアラス
牝 父：ステイゴールド 母：セイランクイーン 栗・須貝厩舎
レッドリヴェールと同じ“須貝厩舎のレッド”、そのレッドリヴェールやゴールドシップと同じ“須貝厩舎のステイゴールド産駒”、そのゴールドシップやオルフェーヴルと同じ“ステイゴールド×母父メジロマックイーンのニックス馬”。実績のある肩書きをいくつも持っているせいか、妙に人気になっているのがこのレッドメアラス。だが、兄姉４頭はいずれも中央未勝利（１４年６月１０日時点）で繁殖実績は皆無に等しい。メジロマックイーンとのニックスも成功例は牡馬に集中している。ここまで順調に来ている点以外は、とりたてて強調材料はない。
ミーハー値：１１２ 放談Ａの期待値：１０ 放談Ｘの期待値：１０
（2014.06.12）
コートシャルマン
牝 父：ハーツクライ 母：コートアウト 栗東・松永幹厩舎
１２年の安田記念勝ち馬ストロングリターン（父シンボリクリスエス）や１３年の桜花賞２着馬レッドオーヴァル（父ディープインパクト）を筆頭に、ブレイクチャンス（父ファルブラヴ）、ウィケットキーパー（父アグネスタキオン）、ダイワマックワン（父Langfuhr）と兄姉にいずれもハズレなし。どの種牡馬を付けてもある程度の活躍を見込めるだけに、大ゴケの多いハーツクライ牝馬でも安心…なはず。『半姉のレッドオーヴァルとはタイプが違ってこちらは筋肉質。その分パワーはあるし、距離も持つと思う』と関係者。すでに入厩しており、７月６日の中京芝１４００ｍでのデビューを予定している。鞍上は福永騎手。
ミーハー値：１８６ 放談Ａの期待値：５０ 放談Ｘの期待値：７０
サトノシャルマン
牝 父：ディープインパクト 母：サクラサクII 栗東・藤原英厩舎
半姉エイジアンウインズ（父フジキセキ）は０８年のヴィクトリアマイル勝ち馬で、全姉エバーブロッサムは１３年のオークス２着馬。『弾むようなフットワークで、スピードも十分。早生まれということもあって完成度は高いよ』の言葉どおり、すでに栗東・藤原英厩舎に入厩して調教を積んでいる。母が高齢という点は気になるが、この血統は牝馬に活躍馬が多く、『同時期の姉達よりも数段いい』との声もちらほら。順調に乗り込みを続けながら体重を増やしているタフさもあり、アクシデントさえ無ければ、間違いなくクラシック路線に乗ってきそうな逸材だ。
ミーハー値：１０７ 放談Ａの期待値：８０ 放談Ｘの期待値：７０
エバーシャルマン
牝 父：ハーツクライ 母：ラシャルマンテ 美浦・堀厩舎
母ラシャルマンテはアルゼンチンの重賞５勝馬。初仔のカレンマタドール（父マンハッタンカフェ）がＰＯＧ期間内に２勝を挙げており、今後の活躍が期待される繁殖牝馬だ。同馬の馬主は宇田豊氏で、堀厩舎とのタッグでは１３年のオークス２着馬エバーブロッサムを出している。メディアへの露出が少ない分、全く人気になるような馬ではないが、宇田豊氏の持ち馬は良質な産駒が多く、今後注目の馬主となるのは間違いない。母ラシャルマンテが持っているポテンシャルも含め、先物買い的な意味で指名する価値はありそうだ。
ミーハー値：４ 放談Ａの期待値：６０ 放談Ｘの期待値：２０
（2014.06.05）
ペガサスボス
牡 父：ディープインパクト 母：ファイトガリバー 栗東・矢作厩舎
母は９６年の桜花賞馬。期待に反してこれまでの繁殖成績は芳しくないが、『随所に緩さは見られるが、これまでの産駒で１番母親に似ているし、父譲りの乗り心地の良さもある』と関係者の評価は上々。５月２２日に栗東・矢作厩舎に入厩。順調さを欠くことの多かった兄姉よりも無事に調整が進んでいる点は強みだろう。“母父ダイナガリバー”というどこか時代遅れの感も否めないが、同じく母が高齢でダービー馬となったキズナ（母キャットクイル）のような活躍ができるか。
ミーハー値：６２ 放談Ａの期待値：３０ 放談Ｘの期待値：６０
スモークフリー
牡 父：ディープインパクト 母：スモークンフローリック 美浦・戸田厩舎
半姉は交流重賞で絶賛活躍中のワイルドフラッパー（父Ghostzapper）。母系の影響からかディープインパクト産駒としては珍しい芦毛に出た。５５０キロ近い大型馬だが、『さすがにまだ緩さはあるが、背中の感触なんかは走る馬のそれ。素軽さが出てくればかなり楽しみ』と育成サイドの評価は高い。しかし、大型馬ゆえに脚元の疲労で休養した時期があるのはやや気掛かり。やはりこれ以上の馬体増は避けたいところだ。仮に芝がダメでもダートで潰しが利きそうな点は魅力的だが…。
ミーハー値：３６ 放談Ａの期待値：６０ 放談Ｘの期待値：２０
（2014.05.29）
アドマイヤロワ
牡 父：ディープインパクト 母：シーズオールエルティッシュ 栗東・橋田厩舎
母シーズオールエルティッシュは米重賞勝ち馬。全兄姉のアドマイヤオウジャ、エルノルテは共に新馬勝ちを決めているが、以降は目立った活躍ができず、２歳戦だけで萎んでしまった印象は否めない。同馬は『兄姉に似て完成度は高いが、もっと奥がありそう。距離にも融通が利くと思う』とのことで、さらなる活躍が期待されている。すでに栗東・橋田厩舎に入厩しており、順調ならば夏の阪神か中京でのデビューを予定。手堅く１勝は（ほぼ）約束されているだけに、２歳戦の手駒として指名する価値はありそうだ。
ミーハー値：１６０ 放談Ａの期待値：７０ 放談Ｘの期待値：４０
パピーラヴ
牝 父：ディープインパクト 母：ラヴアンドバブルズ 美浦・国枝厩舎
全兄のディープブリランテ（１２年日本ダービー）だけでなく、牝系からはザッツザプレンティ（０３年菊花賞）やショウナンパントル（０４年阪神ＪＦ）など多くの活躍馬を輩出しているアベレージの高い一族。『兄よりもスピードが勝っている印象』とのことで、どちらかと言えばパワー寄りだった兄姉とは違ったタイプに出たようだ。５月中旬に早くも美浦・国枝厩舎に入厩。ゲート試験合格後は放牧に出される予定だが、この時期に入厩できたのは順調である証拠。仕上がりに時間を要すタイプでもなく、夏頃には初陣を迎えられるだろう。
ミーハー値：１８８ 放談Ａの期待値：３０ 放談Ｘの期待値：６５
（2014.05.22）
ティルナノーグ
牡 父：ディープインパクト 母：バイコースタル 栗東・松永幹厩舎
今年の大山ヒルズの牡馬のエースと噂され、『飛ぶような走りはディープインパクトに似ている。重心も低くて沈み込むようなフットワークが好感』と関係者の評価も高い。評判倒れの多いディープインパクト×母父Gone Westという配合は気になるが、早期始動を目標に調整されており、順調なら夏にはデビューできるとのこと。大山ヒルズはキズナ、ワンアンドオンリーと２年連続でクラシックを賑わしている牡馬を出しているだけに、その勢いに乗る手はありそうだ。
ミーハー値：２９２ 放談Ａの期待値：３０ 放談Ｘの期待値：７５
デビュタント
牝 父：ディープインパクト 母：モアザンベスト 栗東・佐々木厩舎
大山ヒルズの牡馬のエースが上記ティルナノーグなら、牝馬のエースと称されているのがこの馬。母父がディープインパクトと相性のいいStorm Cat系種牡馬Giant's Causeway。牝系にはDamascusの名もあり、同じ育成上で同じ厩舎の先輩キズナと近い血統構成となっている点は見逃せない。全兄タイセイドリームは現１０００万クラスで活躍中。２歳時に京王杯４着の実績はあるものの、充実期を迎えたのは古馬になってからの印象が強い。こちらも早期デビューが予定されているが、２歳戦ではやや勝ち味に遅いタイプとなる可能性も。
ミーハー値：２７７ 放談Ａの期待値：４０ 放談Ｘの期待値：６５
レッドライジェル
牡 父：ディープインパクト 母：サセッティ 美浦・藤沢和厩舎
全兄レッドセインツはキャリア１戦で臨んだ新潟２歳Ｓを３着に好走。半姉レッドセシリア（父ハーツクライ）はキャリア１戦で臨んだ阪神ＪＦを３着に激走。地味ながらも、兄姉が２歳戦からしっかりと結果を出しているのは心強い。同馬も６月の東京開催でのデビューが予定されていたが、ここにきて疲れが出てきてしまったためにそのプランは白紙となった。４４０キロとやや小柄な馬体であることから、もう少しフックラとしてからの入厩となるようだ。順調ならば夏の新潟には間に合いそうで、兄姉に続く２歳戦での活躍を期待したい。
ミーハー値：１０８ 放談Ａの期待値：７０ 放談Ｘの期待値：５０
（2014.05.15）
ポルトドートウィユ
牡 父：ディープインパクト 母：ポルトフィーノ 栗東・高野厩舎
祖母は説明不要の名牝エアグルーヴ。父ディープインパクトに祖母がトニービン産駒のオークス馬というのは今年の桜花賞馬ハープスター（祖母ベガ）と同じで、ディープインパクト×母父クロフネという配合もこれまで６頭がデビューして全てが勝ちあがっている。血統面では文句のつけようがない良血馬だ。当初懸念されていた線の細さはここにきて解消。多少煩い面も出てきたが、５月中旬の栗東入厩へ向け順調に調整されている。“早期デビューのディープインパクト産駒に大物ナシ”という定説は前出のハープスター（７月デビュー）で覆された。同馬は牡馬という点でどうかだが、それが弊害とならなければ堂々のクラシック候補だろう。
ミーハー値：４９０ 放談Ａの期待値：７０ 放談Ｘの期待値：３５
ペブルガーデン
牝 父：ディープインパクト 母：ワシントンシティ 美浦・大竹厩舎
母ワシントンシティはチリＧＩ２勝。半兄にはオープンクラスで活躍中のラトルスネーク（父タニノギムレット）、新馬圧勝でクラシック候補と騒がれたタイダルベイスン（父アグネスタキオン）がいる。『ディープインパクトらしいバネと躍動感があり、トモの可動域の広さが他の馬とは全然違う』と関係者は動きの良さを高く評価。この血統は牝馬に出るとデビューすらできない虚弱体質が多かったが、今のところは大きなアクシデントもなく早期デビューも可能なようだ。関東牝馬の穴として下位指名したい１頭。
ミーハー値：６１ 放談Ａの期待値：６０ 放談Ｘの期待値：５０
リアルスティール
牡 父：ディープインパクト 母：ラヴズオンリーミー 栗東・矢作厩舎
キズナやアユサンを輩出した父ディープインパクト×母父Storm Catというトレンド配合で、全兄は昨年度のドラフトでも人気になったラングレー。クラシックこそ乗り損ねてしまったが、素質の高さは誰もが認めるところだろう。その兄とは違い『豊富な筋肉量でパワータイプ』と関係者。スケール感では見劣るものの、馬のデキに関しては引き続き評価の高い１頭だ。現在はキャンターを中心に乗り込んでいるところだが、『早いペースに移行したいが、動きが物足りない。ここにきて成長が止まった感がある』と気になるコメントが出ている。走るディープインパクト産駒は総じてこの時期から目覚しい成長を遂げるもの。過度の期待は禁物かもしれない。
ミーハー値：１９４ 放談Ａの期待値：３０ 放談Ｘの期待値：２０
（2014.05.08） |
【放談Ａ】 『近年でも最強クラスのラインナップ』と豪語した昨年。蓋を開けてみれば近年でも最強クラスの惨敗だった。今年は『指名したい馬がいないんだけど…』と一転して弱気モード。こういう時の方が要注意なのかもしれないが、『楽しめれば勝ち負けはどうでもいい』というスタイルは相変わらず。特に期待もせず、静かに見守ってあげるのが一番かもしれない。
【放談Ｘ】 放談Ａの直属の先輩で『だぜ！』が口癖の日刊競馬の癒し系担当。中途半端な成績で終わるかに見えた昨年も、指名馬ファーガソンの“ダービートライアル連闘事件”で華麗に魅せた。今年の１位はアドマイヤドン産駒のワールドリースター。誰よりも早く目を付けていた穴馬のはずが、メディアの一斉推しで１位指名するハメに。今年は早くもご機嫌斜めで、日々凶暴化が進行している。
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